KANZAKI AOI NO NAIZO HARETSU!!

ゲーム好きなデザイナー神崎葵が、ゲームのことを呟いたり日常やアニメについて書きなぐったりする雑記です

ミタモノノキロク 17 「ベン・トー」


スーパーダッシュ文庫ライトノベルのアニメ化。
あらすじは簡単、貧乏学生であった少年が、半額弁当争奪戦に巻き込まれ、自らその渦中に飛び込む物語である。
多分「何それ?」と思うだろうが、本当にそれだけの物語である。
半額弁当を取り合うだけ、それだけである。
オススメ★★★★★
内容は単純なだけあって分かりやすい。どんなアニメにもないくらいシンプルである。
深みが無い分、キャラが個性的である。
どのサブキャラも覚えやすく、再度登場したり背景にいても誰か分かる。
作画も「弁当が美味く見えるように」と他は違った点に力を入れており、スーパー等の描写が細かく面白い。
ただ中身が単純なだけに終わりは見えやすい。それを安心と取るか退屈と取るかは見方次第だと思う。
あと、主人公が意外と凄い奴なんじゃないかと思っているのだが…。
グラフィック 5.5 / ストーリー 5 / キャラクター 6

キイタモノ 22 MERRY「Beautiful Freaks」


サンクレイドFIREWALL DIV.移籍後初、約2年半ぶりのアルバムとなる。
全16曲とボリュームたっぷりの内容で、以前のシングルからも感じ取れる新たな彼らのスタイルを反映した楽曲も多く、その反面で彼らの翳す「レトロック」を上手く表現した曲も収録されている。
個人的には今までもメリーのアルバムで一番聴きごたえが有り、彼らの移籍後に打ち出した方向性に惹かれるものを覚えた。
シングルを除くと聴き手を選ぶ、あまり一般受けはしないような楽曲も多いだろうとは思う。
その中でも「不均衡キネマ」「絶望」などは個人的に好きである。
オススメできる楽曲は「finale」「SWAN」あたり。

キイタモノ 21 ONE OK ROCK「残響リファレンス」

前作から約1年4ヶ月ぶりの5枚目のフルアルバム。
今回も彼ら特有のサウンドが満載。
洋楽アーティストを意識したようなアルバムは昨今増えてきているが、彼らはメロディの完成度などを見ても他とは違うと思わされる。
今作は雰囲気がとてもアンダーな曲が多く、その合間合間に少し前向きになれるナンバーを挟んでいる。
イントロから入る2曲目の「LOST AND FOUND」からして攻撃的で、続くシングルからの「アンサイズニア」「NO SCARED」なんか心を掴むのにはじゅうぶんである。
他に「Mr.現代Speaker」「Let's take it someday」などを聴くだけで、ライブに行ってみたくなること間違い無しである。
公式PV

キイタモノ 20 Sadie「COLD BLOOD」


数多くのアイテムをドロップしている彼らが送る2枚目のオリジナル・フルアルバム。
オリコンインディーズチャート初登場1位となった。
メロディは色々詰め込んでいて楽しいが、ハードメタルというよりロックという感じである。
前作の激しさと叙情的な完成度と比べると物足りなさを少し感じる。
シングル曲がメロがハッキリしていて激しい曲が多く、偏ってはいるがどれもオススメ。
完成度が高いので、シングルを購入していない人は損しないであろうアルバム。
個人的には「慟哭」「霞に消える華」あたりは雰囲気があって、ハードな曲が苦手な人も聴けると思われる。

ミタモノノキロク 16 輪るピングドラム


少女革命ウテナ』を手掛けた幾原邦彦が「家族」をテーマに監督・脚本を担当するオリジナルアニメ作品。
製作はBrain's Base、キャラ原案が星野リリィ
オススメ★★★★★★★

〜あらすじ〜
双子の兄弟、高倉冠葉と高倉晶馬と妹の陽毬の3人で暮らしていた。陽毬は水族館で命を落とす。だが、彼女は水族館で買ったペンギン帽子を被り組成する。しかしそれは別人格「プリンセス・オブ・ザ・クリスタル」となった状態だった。そして、彼女は「妹を助けたければ、ピングドラムを手に入れろ」と言う。
また、櫻花御苑女子高等学校2年生の荻野目 苹果は亡き姉としての存在になることを使命としている苹果は、姉が遺した日記帳である「運命日記」に従って、姉の想い人であった多蕗桂樹と結ばれるため、彼をストーキングしていた。
そして、冠葉と晶馬もピングドラムを探し、「運命日記」にたどり着く。
数人の人間、家族の運命が交錯する。

序盤はストーカーだったりと意味は分かりやすく、展開も早いので見易い。
後半は謎が多く、描写も抽象的なので作品としては面白いが分かりにくと感じてしまう人も多いはず。
意味さえ理解出来れば二転三転する物語に食いついてしまう。
独特の雰囲気、比喩的な描写が受け入れられるならオススメです。
デザインなどがやたらオサレ(笑

グラフィック 7 / ストーリー 6 / キャラクター 6

平成23年度(第15回)文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品アニメーション部門/長編(劇場公開・テレビアニメ・OVA)に選ばれている

キイタモノ 19 School Food Punishment「Prog-Roid」


エレクトロ・ロックバンド、2ndオリジナルアルバム。
今回のコンセプトは「生楽器による演奏とプログラミング音の折衷、バランス感」で、実際の物の音などがデジタルで作成されていて、逆に打ち込み音が生収録されていたりする。
仕組みとしては面白く、メロよりも演奏の組み方が斬新である。
今回は早めの曲の1曲目の「free quiet」からダウン気味なイメージを持たせ、先行シングルの「RPG」で「らしさ」を全開にする。3曲目「in bloom」でガールズPOP的な曲も出しつつ、4曲目「ウツロウ、サンガツ」でまとめる。
アルバム前半は凄くレベルが高い。
後半は遊び心満載のナンバーが続き、ダウンロード限定シングルの「flashback trip syndrome」も収録している。
RPG」のタイアップで耳にした人も多いだろうし、最近ではアニメ「UN-GO」のOPでも注目を浴びている。
デジタルPOP、デジタルロックを好む人は是非一度は聴いて欲しい。

キイタモノ 18 Kalafina 「After Eden」


約1年6ヶ月ぶりの3rdアルバム。
テレビアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』、「黒執事Ⅱ」、『空の境界 終章「空の境界」』、テレビバラエティ「歴史秘話ヒストリア」EDテーマとタイアップが豪華となっている。
しっとりとした民謡的な曲が多く、シンセよりもバンドサウンドやストリングスを多用している。
そのため、いつものよりも更にバラードメインのアルバムである。
シングルを除くとメリハリがない風に感じるが、「destination unknown」「sandpiper」など奥深い楽曲もあって聴き応えもある。FictionJunctionよりも、しっとりとしていてアナログなイメージが強いので「FictionJunctionはちょっと…」という方も一度聴いてみることを勧めます。

キイタモノ 17 lynch. 「I BELIEVE IN ME」


lynch.のメジャーデビューアルバム。
持ち味を最大限に活かしたアルバムで、前半はアグレッシブなナンバーが続く。
もちろん彼ららしく、メロディアスに激しい音楽は、ハードロック好きにはたまらないだろう。
いつも通りな感じなので緩急は少なめだが、メジャーに出てから低音に気を使っているように感じる。
オススメ「THIS COMA」「UNTIL I DIE」「LIE」
この三曲は、聴き易さも完成度も高めである。
最新シングル「MIRROR」発売時には、全国5大都市街頭VISIONジャックとして新宿のアルタなどで生ライブの映像を公開し話題となった。

公式PV

ミタモノノキロク 15 TIGER&BUNNY

特殊能力者「NEXT」がヒーローとして活躍するドラマを描いた一時ブームになったオリジナルアニメ作品。
オススメ度★★★★★★★
キャラクター原案に桂正和、監督はさとうけいいち、製作はサンライズ

〜あらすじ〜
大都市・シュテルンビルトには、スポンサーと契約の下、その能力を駆使して街の平和を守るNEXTによって構成されたスーパーヒーロー達が存在する。彼らの活躍ぶりは専用の特別番組「HERO TV」で中継され、平和を守る傍ら、その年の「キングオブヒーロー」の座を巡るランキング争いを続けていた。
ベテランヒーロー、ワイルドタイガーこと鏑木・T・虎徹とスーパールーキー、バーナビー・ブルックスJr.の正反対の性格を持つ二人がコンビを組み、他の個性的なヒーロー達と繰り広げるヒーロードラマ。

「安心して見れる」という言葉がピッタリの、アメコミっぽい作風。
ストーリーも奇を衒ったものではなく、どちらかというと王道。
古い考えと新しい考えが衝突する典型的なコンビ物でもあるが、そこが話が進むに連れて一番面白くなる所でもある。
凄く引き込まれる事も無いし展開も読み易いが、設定も分かり易くストレスもたまりにい、そして起承転結がハッキリしている。そういう意味で「安心して見れる」という言葉が相応しいと思う。

グラフィック 6 / ストーリー 6 / キャラクター 6
※今回より10段階

2012年に劇場版を製作し、公開予定であることが発表されている。

キイタモノ 16 Dir en grey 「DUM SPIRO SPERO」

Dir en greyDUM SPIRO SPERO

前作より約2年9か月ぶりとなる8枚目のフルアルバム。

彼らの独自の府に気は活かしつつも、「自分たちだけの音」をテーマに創られた今作は聴き応え有り。
演奏や音使いは趣向を凝らしているものの、いつもの攻撃性は少なめ。
どちらかというと前作よりもバラードですら少し消極的なイメージである。
全体的にはまとまっているのに、聴けば聴くほど良くなっていく。
しかし前回と比較したが、今作でもじゅうぶんに国内アーティストには無いセンスを感じさせる。
オススメとしてはシングルを除くと「DIABOLOS」「流転の塔」。
でも聴きやすくて、心に残るのは「VANITAS」である。
シングル曲も「LOTUS」などはアルバムでリミックスされていて、こちらも深く聴き比べてほしい。

アルバム発売を目前に、全国のCDショップのうち選ばれた店舗で、メンバーがゾンビと化した特別デザインのポスターがランダムに披露された。また、同デザインが施された街宣車が東京の街中を走った。